
LON法とは?
LON法(Lengthening Over Nail)は、骨延長手術で広く行われている術式のひとつです。骨の内部に金属製の髄内釘(ネイル)を挿入し、骨の外側には創外固定器を装着して骨を少しずつ延長していきます。
骨を切った後、1日約1mmのペースで延長を行うことで、新しい骨や筋肉、血管、神経が徐々に形成され、身長を伸ばすことができます。
延長が完了した後は創外固定器を取り外し、内部の髄内釘のみで骨を支えるため、従来の創外固定のみの方法と比較して固定期間を短縮できることが特徴です。
LON法は現在、骨延長手術の中でも実績が豊富な術式のひとつであり、費用を抑えながら比較的大きな延長量を目指せるため、多くの患者に選ばれています。
外固定器
外固定器は、LON法において骨延長中の骨を安定して保持するための装置です。
骨に挿入したピンやワイヤーを介して骨を固定し、延長の方向や速度を適切にコントロールしながら、新しい骨の形成を促します。
手術時に装着され、骨延長期間中(一般的に数か月間)使用されます。目標の延長量に達した後は外固定器を取り外し、内部の髄内釘が骨を支えます。


髄内釘
骨延長手術では、骨を支えながら延長を安全に行うために、チタン製の髄内ネイルが使用されます。
このネイルは手術時に骨髄腔内へ挿入され、優れた生体適合性により、周囲組織への負担を最小限に抑えながら体内で安定して機能します。
LON法のメリット/デメリット
LON法のメリット
費用を抑えられる:LON法は内側のネイルと外部固定器を併用するため、完全内蔵型の手術方法と比べて費用を抑えやすいのが特徴です。
9~10cmの延長が可能:Fitbone法は一般的に5〜8cm程度の延長が中心ですが、LON法は頑丈な外固定器のおかげで、9〜10cm程度の延長を目指すことができます。
症例数が豊富:LON法は長年にわたり世界中で行われてきた骨延長手術であり、多くの症例と実績が蓄積されています。ので安心して手術をお受けいただけます。
LON法のデメリット
外固定器による不快感:外固定器を使用するため、外固定器が必要のないFitbone法に比べて精神的なストレスが出やすい
ピン刺入部の感染リスクがある:皮膚から骨へピンを挿入するため、適切な消毒やケアを怠ると感染が起こる可能性があります。
睡眠時に違和感がある:外固定器の大きさや脚の位置によって、慣れるまでは睡眠時に不便を感じることがあります。
傷跡が比較的に残りやすい:ピンを挿入した部分に小さな傷跡が残る場合がありますが、多くは時間とともに目立ちにくくなります。

